わくわく暗殺計画

久々にはてなブログさんを覗きに来たが、相変わらず「袖を通したいあの服」だの「おうち時間、慣れました?」だのと言う眠たくなるテーマで文章を募っているようだ。

いつ訪れても変わらない安心感、ここが俺のホーム…。

 

実際毎回毎回、所謂人間の排泄物に近いテーマを出してますなぁとおちょくってはいるものの、はてなブログさんが突如として覚醒、ナウなヤングにバカウケなハイセンステーマを掲げだしたら「いいえ、草に寝転ぶあなたが好きだったの」と思ってしまうだろうから一生このままでいてほしい。

常に「こいつは俺より下」と思える存在があると言うのはメンタルのヘルスにとてもよいのである。

 

さて、お前ら。夢は見ているか?

常日頃から「腐男子である」と聞かれても無いのに吹聴してきたが、最近になって「腐男子と言うより夢男子なのでは?」と言う疑惑が降って湧いてきた。

どこが違うのかと言うと、分かる人には説明はいらないだろうし、分からない人には懇切丁寧に語った所で「私は自分の事をずっと右の鼻の穴出身の鼻毛だと思っていたが、実は左の鼻の穴出身だった」ぐらいどうでもいい説明に感じてしまうだろうから割愛する。

その上で一応伝えておくと僕は「オリジナル主人公(自分では無い)」タイプの夢男子である。

 

夢創作の一番いい所はサクッと自分、もしくはオリジナル主人公が物語の中に乱入、恋愛から世界再生まで暴虐の限りを尽くせる所にあるのだとは思うが、僕はしがない小市民に過ぎないので「推しが一回だけ立ち寄った喫茶店の店員。会話は別にしない。」みたいな超遠距離ドリーム射撃を繰り返している。

一番最近した最新の夢創作は推しでもなんでもないキャラの靴下にほかほかのご飯を詰める、だ。

これは夢なのか?と不安に思い、有識者に直接お伺いを立ててみた所「うん、それは夢だね」と真っ直ぐな肯定を貰った為、思ったよりも自由度の高い世界である事が判明した。流石は夢である。そら猫も杓子もラッパーも夢を語るわと言った感じだ。

 

ここまで自由度の高いドリームランドが世界を覆い尽くしていないのが疑問だが、今に大量のギャルが参入、世界は紫色のヘドロに包まれたとなっても可笑しくは無い。

ギャルより先にドリームランドに潜入していたと言うのに雨ざらしの煎餅みたいな妄想しかしてなかったとなっては情けないので、あいのりの桃が取り上げ一大ブームとなる前に一つドカンとでっけぇドリームをぶちあげたいと考えている。

 

しかし推しをあまり弄繰り回すのは性に合わないので、ここは嫌いなキャラを好き勝手する方向に舵を切りたいと思う。

推しなんてのは放っておいても公式がいい感じのを出してくれるので僕が手を出す事は無い。

それよりも嫌いな奴だ。

 

会った事も無いイケメンとセックスが出来るドリームランドでやる事が嫌がらせと言う現実となんら変わらない有様に百年の夢も醒めそうになるが、「会った事も無いイケメンとセックス」「会った事も無いイケメンに嫌がらせ」どちらが親が泣くか考えたら恐らく前者だと思うので、ここは一つ突き進ませていただきたい。

 

ターゲットとなるのはあんさんぶるスターズと言うゲームに登場する天祥院英知だ。

なぜこいつが嫌いなのかを語ると夢に入る前に六法全書ばりの分厚さの文章が完成してしまい「もうそれで殴ればいいんじゃね?」と言う「リアル!!」としか言いようのない結末になってしまうのでここも割愛する。

ドリームランドは切り貼りが可能なのがいい所だ。現実だとこうは行かない。

 

天祥院英知がターゲットとしてふさわしい理由として外せないのが「合法的に殺せる」と言う所がある。

どんなキャラにも当然ファンがいるもので、勝手に殺してしまうと嫌いだからと言う真っ当な理由があった所で暴徒と化した取り巻き達がグーグルプレイカード片手に家に押し寄せ、原型も留めない程に切り刻まれてしまう可能性が高い。

しかし天祥院英知は病弱設定のキャラであり、聞いた所によると夢小説内でも圧倒的に病死率が高いらしい。

 

つまり俺と天祥院英知がラブラブになれば、天祥院英知は病死、オレが世界一綺麗な涙を一粒流してハッピーエンドと言う事になる。

愛情さえあれば殺してもセーフなのがオタク界隈だ。なんなら褒め称えられる可能性もある。倫理観を母のおなかの中に置いてきた奴で無ければオタクにはなれない。

 

また天祥院英知は財閥の御曹司であり敵に回った時だけやたらと頭の回転が速いと言う厄介な特性を持っているので正面切って殺そうとしても恐らく失敗する。

成功したとしてもそんなのはもはや天祥院英知では無いし、影武者を殺して満足している僕の背後でほくそ笑む天祥院英知のカットが入ってfinとなってしまうだろう。

 

だが、病弱設定の奴の恋が叶う=死と言うのは古代ローマより続いてきた伝統であるし、現代は忙しい社会人の為のコンテンツが溢れている超スピード時代だ。

夏の30日で東大に入れるしダイエットも出来る。出会って5秒でバトルもする世の中なので付き合って5秒で死となるのは当然であり、逆にこれ以外に天祥院英知を殺す方法は無い。

なんとか天祥院英知を俺に惚れさせなければならない。

 

問題が僕が全然天祥院英知が好みでは無いと言う事で、恐らく天祥院英知はそこを見抜いてくる。純粋さ100%で好意を寄せた友達すらも「利害の一致」と勘違いして切り捨てた糞鈍感人間不信野郎である。

こちらは200%のラブパワーを発揮していく必要がある。

中々難しい問題である。ジュディオング御代なら好きな男に抱かれながらも別の男の夢を見る事も可能であるが、僕はまだその領域に達していない。

 

しかし、こちらも伊達や酔狂で26年生きてきた訳ではない。

前途した通り僕は厳密には自分では無い主人公をドリームに送り出すアバタータイプの夢男子だ。

つまりジュディオングを送り込めばいい。

 

オング英知カップリングである。

プロっぽく言うと英オンだ。

 

だが、オングは実在の人物であるし、天祥院英知と絡ませるのは多分畑違いと言うか、クロスオーバーに当たる気がする。ドリームランドの一部として認められるかは微妙な所である。

オリ主。オリジナル主人公をキチンと用意せねばなるまい。

 

つまり「オング←英知←オレ」だ。

傷心に付け込むのが恋って奴だと何かの頭よさげな書物で読んだし、オングにフラれた英知に優しくしてやれば恋に落ちる音が響いたと同時に心臓も止まるだろう。

問題はオングは強い男に抱かれながらも優しい男の夢を見れる母なる海系女子であると言う事だ。

英知一人ぐらいなら当然の様に懐に忍ばせる程度の度量は持ち合わせているであろう。

みんなも知っての通り、オングは恋であり海なのだ。概念系女子だ。

並大抵の事は全て飲み込む。

これではやはりオレが付け込む隙がないではないか!となってしまうが、僕は天才なので当然対処法を考えてある。

 

オングですら手の負えない男をもう一人登場させればいいのだ。

これが出来るのが夢創作の強みであり、生かさない手は無い。

オングをどうこう出来るとなると相当限られてくるが、ちゃんと探し出してある。

海特攻系男子ことモーゼである。海を割るほどの男であればオングの強靭のハートにもずっきゅんぶらすとをキメる事が可能である筈だ。

 

つまり「モーゼ←オング←英知←オレ」だ。

なんて完璧な布陣なんだ…いっそ美しさすら感じる。

 

あとはなんやかんやあって英知とオレが付き合えば英知暗殺計画はミッションコンプリートとなり、僕は英知を殺した男としてノンフィクションに取り上げられる事だろう。

大量のギャルがドリームランドに流れ込んできたとしても「え?俺の事知らない…?モグリだね」と髪をファサる事が可能だ。もう何も怖くない。

 

「モーゼ←オング←英知←オレ」の一方通行シチュは地雷です!!と言う過激派オタクが南に向いてる窓をジャッキーチェンばりの勢いで叩き割り部屋に乱入、レースのカーテンで絞め殺してきたらどうしよう…と言う不安も少し残るが、リスクも背負わずに伝説を作り出す事は出来ないのである。