リセット!リセット!リセット!

はてなブログさんが掲げる今回のお題がなんか知らんが4つもある。

下手な鉄砲をご陽気に乱射しているところ申し訳ないが、一つも楽しそうなお題がない。

「好きな〇〇10選」あなたは何を選ぶ?

はてなブロガーに10の質問」答えてみませんか?

熱く語ろう!「私が〇〇にハマる10の理由」

と、時代遅れ感をヒシヒシと感じる三つと

「10年で変わったこと・変わらなかったこと」があなたの今を作る。と言う何も言ってないに等しいお題が一つだ。春が終われば夏が来ますみたいな事を言っているだけなのにこんなにムカついてしまうのは何故だろう。

「当たり前」に「意識高い感じ」と言うエッセンスを加えるともれなく人をイラつかせる事が出来る。嫌いな相手に片っ端からぶつけていきたいお題だ。

 

しかし、嫌いな相手にこのクソムカつくお題をぶつけた所で当の本人が答えていないのでは「でもお前も答えてねぇじゃん」と言う正論で切り返され敗北を喫してしまうので、確実な勝利、つまり相手に死を迎えさせる為にこのお題に答えていこうと思う。

人の一番の原動力は憎しみ。その為なら馬糞だって食える生き物だ。

 

利用層がそんなに若いとも思えないのに10年とか言うあまっちょれぇ期間設定をされてるせいで、少しずれてしまうのだが、20年ぐらい何も変わっていない物がちょうどある。

ズレてんじゃんと言われるかも知れないが、大は小を兼ねるものだし、数字なんてのはデカければデカい方がいいに決まっている。

千円より一万円、一万円より一億円である。

 

20年変わっていない物、それは髪型である。

正確には伸びたり縮んだりを一定の周期で繰り返している為、常に同じ髪型と言うわけではないが「伸びたら切る」を延々と繰り返し、20年全く同じ注文をし続けているので頭部だけがタイムリープをしている。

その髪型を気に入っている訳でもないので、切るタイミングは「邪魔だなぁ」と思い始めて気が向いたらと言う拘りの欠片もない適当さで、注文の仕方が変わっていないので髪の毛を切る=小5男子みてぇな髪型に戻るということになる。

 

つまり社会人になった今も頭部だけは小学5年生、3か月ぐらい経って防御力に特化したスダレ付きヘルメットみたいになったら、再び3か月前に戻ると言うのを20年繰り返しているのだが、これが今の僕をどう作っているのかは不明だ。

頭部だけを置き去りに時の流れに身を任せている人生なのでふと気が付いた時には先日まで小5だった頭部が突如お爺ちゃんと言う頭部だけ浦島太郎状態に陥る可能性がある。頭部の中に内蔵されている脳味噌だけは別個で時間を進めているなんて器用なことは出来ないので、当然頭脳もいまだに小学生であるし、ある日突然お爺ちゃんになるのだと思う。

風の噂で聞いた所によると人間の脳と言うのはスーパーコンピューターにも劣らないと言う人類自慢のオーパーツらしいが、こんな時空の狭間に閉じ込められて実に哀れである。

 

備え付けられる人間ガチャに見事に失敗した我が哀れな脳味噌に一応言い訳をしておくと、僕とて決して小5とヘルメットを繰り返す頭部ウロボロスの輪を断ち切ろうとした事が無いわけではないのだ。

オサレなヘアーにしようと思った事はある。なんなら今からでも「キミの頭部を閉じられた時間の中から解放したい」と、選ばれし勇者だけが岩から抜けると言う伝説のハサミを掲げたイケメンに囁かれたら秒でオサレヘアーに変身し、頭部も人生と言う旅に同行させてやるつもりである。

 

しかし、この腐敗した大地には当然勇者などいる筈が無く、小5の頭脳でオサレヘアーとは何かを理解出来る訳もない。分からない物は注文出来ないし、注文出来ない以上髪の毛は再び3か月前のあの日に戻ってしまうしかないのだ。

僕が、髪切人のインスピレーションを刺激出来るようなイケメンであれば「おまかせ」で素晴らしい髪型に生まれ変わる事も可能だったかも知れないが、こちとら似ている芸能人はトッポジージョである。

しゃぁしゃぁとおまかせなんてほざいた日には荷の重さにビビった美容師がそのままハサミを置いて田舎へと逃げ帰ってしまうかも知れない。

もしくは「ではまずこちらの屏風からオサレな顔面を出してみてください」と言われて、こちらが「もうこの街にはいられない」と荷物をまとめて田舎に帰る羽目になるだろう。

つまり「おまかせ」「オシャレヘアーにしてくれ」と言うのは「俺かお前、どっちかが死のうぜ」と言う滅びの呪文なのである。

そんなロックな真似は出来ないし、よしんば出来たとしたら今頃髪型はピンクのモヒカンとなり頭部だけが時代の最先端へと走り去っていた筈だ。

 

本当に小5の時であれば、小5と言わないまでも中学生、高校生ぐらいの時に「このままだと頭部だけが時空の狭間に取り残される」と気付いていればまだ良かった。

その時なら、「オシャレヘアーにしてくれ」と言っても、若人の無謀な挑戦で済んだし、失敗した所で世の中に掃いて捨てる程ある黒歴史が一つ増えるだけだった。

それこそ、オシャレヘアーにしてくれと言う無理難題を突如押し付ける美容通り魔みたいな真似をしなくても、髪型を菅田将暉にしてくれ的な「別にお前が言うんやったらしてやるけどどうなっても知らんで?」と言う誰を恨むことも出来ない自己責任による破滅へと持ち込むことが出来ただろう。

そして一回失敗した人間と言うのは強い。何しろツラの分際で一回髪型を菅田将暉にしているのだ。何も怖い事はないだろうし、一生エキセントリックな不細工として世を生き抜くとしても、産まれた時から一緒だった頭部も一緒だ。仲間も多ければ多い方がいいに決まっているのでさぞや心強い人生を送れただろう。

 

しかし社会人、それもアラサーになってから突如「髪型を菅田将暉にしてくれ」は自爆テロと一緒だ。恐らく一生髪型が菅田将暉にならないので美容師と僕の二人だけが閉じた時空の中に閉じ込められる羽目になるだろう。もちろん、髪型を菅田将暉にさえ出来れば出れるが、恐らく神が「菅田将暉だな(髪型は)」とは判定してくれないので詰みだ。

超絶技巧を持つ国宝級の美容師の奮闘によって5億年後に「髪型は菅田将暉判定」を貰ったとしても、今度は「この前まで小5みてぇな髪型だった奴が突如菅田将暉」と言う大喜利の素材を頭部にぶら下げて歩く羽目になる。

もう失敗が許される年齢ではなくなってからのソレは、キツい。

まともにおはようと言う挨拶が人と交わせるかすら自信が無い。「おは、わ」になるのではないか?

 

そもそもこちとら自意識を拗らせた厄介なクソダサボーイである。

菅田将暉とまで行かなくても、ちょっと髪型を年相応なまとも風のものにした時点で人から「あ、静止していた頭部の時を動かそうとしている」と思われたらどうしようと思ってしまう。

頭部の時が同じ時間軸を繰り返しているのを気にしてたんだ~と思われるぐらいなら、一生「小5の三か月」を繰り返すわいなと言う事だ。

 

ダサい奴には二種類いて、楽しんでダサい奴と、何一つ楽しんでなくてダサい奴があるのだが、僕は圧倒的な後者だ。これに関しては「我こそは何も楽しめないダサい奴だ!!」と名乗る奴がいれば譲るが、代表になってもいいと思っている。

楽しみながらダサい奴は、本人が「これはいい!」と思ったものに囲まれているのでダセェと思われていても魅力に溢れているし、その姿勢をオシャレと判断する奴もいるだろう。

しかし楽しんでない奴は「だらしねぇ無頓着野郎」なのだ。

しかも「無難に見せようとした挙句ダセェ」と言う最悪の着地点に到達している事が殆どだ。

こういう奴は性根も終わっている。

楽しんでダセェ奴は「オシャレだね!」「かっこいいね!」「それいいじゃん!」と言われれば素直に「ありがとう!だよね!!」と言うだろうが、楽しんでない奴は褒め言葉を疑うだけならまだマシな部類で突如敵意を向け「うるせぇ、俺の外見を構成している物質全てに二度と触れるな」と思ってしまうのだ。

 

しかし急に髪型が3か月前に戻れば大概の人間は「さっぱりしたね」と言ってくる。

「髪切ったんだ」と言う世間話なので適当に流せばいいのだが、何しろこっちは性根が終わっている為、相手がこちらを斬ろうとしていると言う妄想に取りつかれ「うん、小5ヘアにしてきた」と、自意識こじらせ野郎にありがちな「おまんに斬られるぐらいなら己の手でぇ!!」的な武士魂を目覚めさせ、突然の切腹を相手にお披露目してしまうのだ。

頭部がタイムリープしている為、当然3か月に1回の確定イベントとして切腹していると言う事になる。

 

そろそろ周囲の人間も切腹に飽きている頃かも知れないので、こめかみに銃口を当てて自殺などに変えた方がいいかも知れない。

 

時代遅れな切腹よりも数億倍オシャレな気がする。

 

 

 

歯周ポケットの中の戦争

はてなブログさんが掲げる今週のお題は「ゆっくりいっぷく!」だ。

 

うるせぇ~。原文そのままに全て平仮名な所が心の奥底に眠る殺意をいい感じに刺激してくる。かわいこぶるタイプのおじさんと突如対峙してしまった時には問答無用で首の骨を折り、世界一可愛い首コテンをするお手伝いをして差し上げるのが一番だ。

長期戦は避け、速やかに息の根を止めよう。

センスと脈は同期させておくに限る。

 

さて、世界に誇れるライフハックを紹介しブロガーとしての格を見せつけた所で本題に入るが、最近歯医者に通っている。

月1の頻度で通っているし予約も入れているので、趣味と言っても差し支えない。
今までは「ご趣味は?」と聞かれても、秒で「ないんだ…」と見抜かれるリアクションを取りつつ「歩いたり…しますね」等と面白くもない事を言い放って相手を困惑させていたのだが、これからは自信満々に「自分磨きです」と答える事が出来る。

 

本当を言うと、虫歯の治療をするつもりで予約したので趣味にするつもりは無かったのだが、不摂生を叱られる覚悟で「歯が痛くて…」と告白し、罰を受けようと「ドリルでも彫刻刀でも持ってこい」と言う態度を取っていたのだが、「特に虫歯はないですね」と言われてしまった上に「せっかくなので歯のクリーニングしましょうか」とあれよあれよと通うノリにさせられてしまった為に趣味で自分磨きを始めることになってしまった。

 

悪いなみんな…先、行くぜ。

 

しかし歯医者と言うのは慣れないもので、通えど通えど楽しくなる雰囲気が微塵も感じられない。

一応、貴重な休日である日曜日に出掛ける訳だしちょっとオシャレしてみたりするのだが、欠片もウキウキしていない自分がいる。

歯医者の名誉の為に言っておくが、別に歯医者が何も面白くねぇクソみてぇな施設と言いたいわけではないのだ。

ただ、僕が通っている歯医者はショッピングモールの中に入っており、ゲームセンターやフードコート等に導かれてやってきた、特に何をするでもない親子連れが微笑ましく歩いているのだが、だからと言って僕まで一緒になってルンルン気分で足取りも軽く歯医者に入って「ハロー」とウインクを決めていては、子供達が「虫歯になっても人生楽しいんだ!!」と勘違いしてしまうかも知れない。

社会の一員である大人としてそのような無責任な真似は出来ない。

ここは陸の孤島、徒歩で行ける地獄よ…と言う顔を作っておかなければならないので、心もそれに引っ張られ楽しい雰囲気になれないのだ。

 

またお恥ずかしながら、当方自分磨きを始めたばかりの歯医者初心者でもある為、まだあまり歯医者と言う施設になれておらずいつも借りてきた猫のような態度を取ってしまう。

 

「痛かったら右手をあげてください」と言われても「まだアタシ達、ホントの心を打ち明けるほど親しくないじゃない(笑)」と思ってしまい、「いてぇな…」と思っても右手をあげる事が出来ない。

そもそも「痛かったら」の真意を量り切れていない所もある。

口の中という脆く弱い人体の中でも輪をかけてデリケートな部分を好き放題されているのだ。そりゃぁ、いてぇさ。痛くねぇ訳が無い。

なので「痛いです…」と勇気を出して本心を打ち明けた所で「そういう痛さで手をあげろつってんじゃねぇんだよな」と思われてしまう可能性が高いし、こちとら虫歯が無かったとは言え嘘でも「歯の健康に気を使っております」等とは言えない生活を送っている身である。

一生懸命赤の他人である僕の自分磨きの手助けをし、「歯と歯茎の境をマッサージするように優しくブラッシングしてあげてくださいね」とアドバイスまでくれていると言うのに、当の僕はベロベロに酔っぱらって歯も磨かず泥のように眠る日もあれば、気付いたら寝こけてしまい歯を磨いてなかったなと悔やむ朝もある体たらくだ。

そんな状態で「痛いです」なんて甘えた事を言うような事があれば即座に平手打ちを食らわされ「痛いか!!でもなぁ!私の心はもっと痛かったぞ!!」と怒られてしまうかも知れない。僕は彼ら彼女らを何気なく裏切り続けているのだ。その事実を忘れてはいけない。

また、口をゆすぐのも地味に難しい。

あのコップ、ちょうど二口分と「余り」と言う分量になっている気がする。

2回ゆすいだ後に「まだ残ってるから」と思い、一応口に含んでみるのだが明らかに不足している感があり、別に2回もゆすげば十分なのかも知れないがなんとなく「こいつわかってねぇな(やれやれ」みたいな事を思われているかも知れないといつも恥ずかしく感じている。恐らく歯医者上級者はちょうど二口分で収まるか、三口分きっちり均等の量でゆすげるように調節出来ているに違いない。

その点、僕はとんだニワカ歯医者通いだ。そんなんでよく歯医者に通っているわね!!と僕の心の小沢真珠が笑っている。ここは貴方のような人が来るところではなくってよと言った具合だ。

 

全然歯医者とは関係がないのだが、左右が咄嗟に判断出来ないので「ちょっと顔を右に倒してください」と言われて思いっきり左に顔を向け「反対ですね」と優しく諭されたりもしている。別にこれは慣れっこなので構わないが、右も左も分からねぇ上に歯も汚ねぇとなれば生きている資格のようなものを疑われていてもおかしくない。

なんとなく今日の歯医者のお姉さんの力加減が妙に強かったのも「こいつ、多分心は原始人だからこれくらいがちょうどいい」と思われた可能性がある。

 

ついでに「こいつ心が原始人だから」と甘く見られたのか分からないが、急に高い歯磨き粉(税込み1680円)を「私も使ってるんですよ~」と言うお決まりの呪文と共におススメされた。

「誰が買うかよ…」と普段なら思うのだが、その時の僕は右も左も分からねぇ上に歯も汚く、痛いの一言も素直に言うことが出来ずに右手を岩のように動かさない分際で心の中で「これが終わったらすぐに一階のケンタッキーでニンニク醤油チキン買ってやるからな!!」と悪態をつきまくっていたクソ嘘つき野郎である。

その上で乾いた笑いと共に税込み1680円の歯磨き粉の話を無かった事にしては「歯の一つも満足に磨けない癖にそういう処世術だけは身に着けているのね。ははぁ~ん、汚れているのは歯だけじゃないってわけ?」となってしまう。

おまけに「今はどんな歯磨き粉使ってらっしゃるんですか?」と言う質問に、いつものように「まぁ…普通のです…」と一つも盛り上がらない返答で会話を打ち切ればよかったものを、妙な所で小心者と言う悪癖を発動した僕は素直に「なんか…炭が入ってるやつです」と言う恥ずかしい告白をした。

歯が汚い分際で、無駄に意識の高そうな「炭の入っている歯磨き粉」を使っているなんて親にも言えない事実である。

別にこだわって買ったわけじゃなく、歯磨き粉を買いに行った時に「スミガキ」と言う商品を見つけて「なにこれおもしれぇ」と適当に買っただけなのだが、多分向こうからしてみれば、わざわざ炭が入ってるような歯磨き粉、好んで使っているに違いないと思ったのだろう。

「気に入っているのかもしれませんが、例えば朝は炭の入ったやつで磨いて、夜は税込み1680円の歯磨き粉にするとか」と言うトリッキーすぎるおススメの仕方をしてきた為、こだわって炭の入った歯磨き粉を使っていると思われるのが死ぬほど嫌だった僕は「こだわってるわけじゃないんです!!歯磨き粉なんてなんでもいい!!」と言うことを伝える為にその場で即座に「買います。受付で買えるんですか?」と聞いてしまい、まんまと税込み1680円の歯磨き粉を買ってしまった。

 

税込み1680円の歯磨き粉を使ってまで歯を磨いているとなれば、もう…本当に趣味と言ってもいいだろう。

僕は自分磨きが趣味の男だ。

 

それはまぁ、この際いいのだが次の予約日が10月なので歯を見られた時に「こいつ…税込み1680円の歯磨き粉を買った癖にこれ?」と思われたらどうしようと怖くなっている。

「まぁ、こいつも頑張ってたけど、俺の口の中で元気に暮らす菌はこんな歯磨き粉に負けませんよ(笑)」と言うしかない。

もしかしたら税込み3360円の歯磨き粉が出てくるかも知れないが、そうしたらもう戦争だ。

自分磨きとは長く苦しい戦いなのだ。

 

5年後にさよなら。

はてなブログさんが掲げる今週のお題は「夏休みだ!自由研究だ!」である。

うるせぇ殺すぞ。

 

夏休みと言う概念が平日昼間でも平気で学生がうろつく様になるうぜぇ時期と言う認識になってしまっているので、ついつい過激な反応をしてしまったが、よくよく考えればはてなブログさんのメイン顧客層が学生であると言うだけで、メイン客層から外れている僕が殺意を向けるのはお門違いもいい所って奴なのだろう。

 

………そうか?

 

まぁいい。

今回はファイアーエムブレム風花雪月の話をしにきたので、夏休みだ!と言われてもあながち間違いでは…いや、夏休みとか無かったな…そういえば…。

先月楽しくプレイしていた囚われのパルマはこちらが未だに保護者の気分でいる内に、向こうがドンドン恋愛ムーブを仕掛けてきてキモくなってきたのでやめた。

よくよく考えたら娯楽の一つもない独房で一年間監視生活を送っていながらピンピンしているメンタル鋼のタフガイである。僕が必死こいて施設から出してやらなくても強く生きていくであろう。元気でやれよ。

 

やはり、男子に生まれたからには恋愛などにかまけるよりも同じ釜の飯を食った仲間と殺し合いである。母も喜ぶ。畑の肥やしが増えて農場のおばあさんもニッコリだ。

 

さて、風花雪月と言うのはざっくり言えば、教師として生徒を見守る第一部と、その5年後、大人になった生徒達とてんやわんやする第二部に分かれていて、まぁ同じ学園にいた奴らと殺し合いをしなきゃいけない程度の事で「人の心が無い」等と謂れなきバッシングを食らっていた大人気ゲームである。

かくいう僕も大昔は一生懸命育てていたユニットが大雑把に皆殺しにされてしまう聖戦の系譜と言うファイアーエムブレムをプレイして「じゃあもうやらない!!みんな死んだならオレも死んだ!おしまい!!」と拗ねて第一部でゲームをほっぽり投げた事もあったが、もうその頃の僕とは違う。二つや三つのガキじゃねぇんだ。

同じ学園の仲間と殺し合う程度で心を痛めていては毎朝のクソかったるい通勤電車でおちおち椅子に座る事も出来ない。

再会も殺害も濁点がつくかつかないかぐらいの違いだし、四捨五入したら同じものになる。

 

そんな訳でクロードくんと共に他の勢力を皆殺しにするべくゲームを始めた。
当然最終的には元仲間の屍の上で永遠の愛を誓うと言うハッピーエンドとしゃれ込みたいので女性主人公を選び、名前を「幽とアンジェ」にする事で学園にやってきた謎の教師…の横にいる謎の男として楽しく遊んでいる。
今回は騎士団とか言う、ユニットの周りをなんか知らんがうろちょろし、中心人物が一人殺されたぐらいで狼狽えて逃げ出してみたり、たまに思い出したように突撃してみたりするナニカを各ユニットに一つずつセット出来るよと言う謎の新要素が追加されていたので無理なく戦闘にも参加出来る。

腹から声を出していくつもりだ。

 

学園生活を送るにあたって最初の壁として立ち塞がったのは、クロードくん率いる学級イケメン全然いねぇじゃん問題である。

マジでいねぇ。冴えない眼鏡がギリギリ合格ぐらいで残りは論外である。

つまり他の学級からイケメンを引き抜いて行かなければならないのだが、このスカウトシステムが意外とかったるく「そんな能力あげるつもりないんですが…」みたいな能力値もあげていかないと「キミ才能があるよ。俺と一緒に野球をやらないか?」と声をかけても「いつかは貴方の元で学んでみたいんですけどね」と言う大人の対応で軽くあしらわれてしまうのだ。

 

仕方がないので、本当にこいつらは引き抜いておきたいと言うイケメンを3人ほど(具体的に言うとカスパル・アッシュ・リンハルト)ピックアップし、そいつらの好みに合わせて成長していくことにした。
その他のイケメンと言えなくもない人材や女子諸君に関しては申し訳ないがいつかどこかで殺し合いと言う事で…愛し合う事もあれば殺し合う事もある。それが人生である。

教師として、彼らにそれを教えてあげたい。

 

しかし、己の未来を敏感に察知したのかシルヴァンとか言う奴はノータイムでこっちの学級にinしてきたので、その変わり身の早さ、先見の明の良さにただならぬ才能を感じ若干依怙贔屓して育てている。あいつは大物になる。僕には分かる。

 

他にもツィリルと言う雑用係みたいな可愛い褐色の男の子がおり、仲間に出来たのでとても可愛がっている。男の子ならかっけぇドラゴンに乗りたいよな!?と思ったので、頼まれもしてないのにドラゴンを一匹用意し乗せてあげた。

今の所ドラゴンに乗れてうれしいですありがとうとは言われていないが、ドラゴンの上から地べたを這いずりまわる醜い大人達に手斧を投げてキャッキャしている為きっと喜んでいる筈である。

もしかしたらドラゴンが火を吹かないのがお気に召していないかも知れない。

魔獣は火を吹いてくるのにドラゴンが吹けない道理も無く、この謎を解明するべく近々アマゾンの奥地へと向かう予定だ。待ってろよ、ツィリル。

 

アッシュやカスパルを引き抜き共に学園生活を送っていると、色々と可愛い所やカッコいい所が見えてくるものであり、クロードと幸せなキスエンドと思っていたがこいつらでもいいかもな…と思ったのだが、よくよく考えたら5年後になったら成長して姿が変わる筈なので、その際にちょっと良くない成長をしていたら困ると思い直した。

ツィリルくんも可愛いから今回はツィリルくんと…と教師にあるまじき思考もしたのだが、5年後急に鼻ピアスに舌ピアス、ヘソピアスもキめて金髪をたなびかせながら、大波のイラストをあしらった痛ドラゴンで颯爽と現れないとも限らない。

大人しくFEHで5年後の姿を把握しているクロードくんとイチャイチャしておく事にし、事ある毎にお茶会に誘ってはしこたまカミツレの花をぶち込んだティー等をご馳走し媚びを売りまくっている。

 

もちろん教師としても真面目に活動しており、彼らには古の時代にあった「剣は斧に強く、斧は槍に強く、槍は剣に強い」と言う「そんな訳が無い3すくみ」を教えてあげたりしている。幼い頃は「なるほど!」と思っていたが、冷静に考えればそんな訳が無い。

兵士として鍛え上げてきた槍の腕前が斧だからなんて理由で山賊に負けるなんてあっていい訳が無い。そんな世界は間違ってる。

可愛い生徒達にはそんな嘘に惑わされず真っ直ぐに好きな武器を使ってのびのびと育って欲しいが、それはそれとしてかつてはこんな嘘がまかり通っていたと言う歴史を教えてあげるのも大人の役割であろう。

デマと言うのは恐ろしいものなのだ。

 

そんな愉快な学園生活の途中には舞踏会なるイベントがあり、ははぁん好感度が高い奴が誘いに来るんだな?等と思っていたがそんな事は無かった。一人でドキドキしていた自分が恥ずかしい。

どうやらユニットを一人選び、そいつに踊り子になる資格を与えられる程度のイベントであったらしい。

よく分からなかったので、手持ちのイケメンの中で一番人前で踊りたく無さそうだったアッシュくんを指名したのだが、元盗人のそばかす男子が歌劇団出身の女子とダンス勝負で競り勝ち優勝と言う熱い展開が見れたのでよかったと言う事にする。

しかし、アッシュくんに踊りの稽古をつけている時、他の教師が指導をしていたのはどう見てもただのモブ生徒だった為「モブに混ざって一人踊らさせてなんか申し訳ないな…」と思っていたのだが、蓋を開けて見たらバリバリのネームドキャラが対戦相手だったのが不思議だ。我々を油断させる為にダミーの生徒に練習する振りをさせていたのだろうか?汚い奴らだ。

 

そんなこんなで楽しく学生生活を送り、次から5年後って感じの所に来ている。

話の筋としては、敵に襲われうっかり崖から落ちてしまったオレとアンジェ!

この先一体…どうなるの?どうなっちゃうの?どうなってしまうの?どうなってしまうと言うの~!?と言った所だ。

まぁ僕は神なので5年後、崖底から奇跡の生還を果たしたオレとアンジェが他学級の生徒を次々と手にかけていくと言うファイアーエムブレム界のジェイソンとなる未来を知っているのだが、他の生徒がどんな成長をしてくるかに関してはよく知らないので少しドキドキしている。変な成長をしてませんように…なるたけ面影を残していい感じにイケメンになっていますように…先生はね…キミたちが元気で顔がよくなっていれば…それでいいんだ。

 

そんな訳で、次回!!5年後、川から流れてきた所を助けてくれた村の人にお礼も言わず「生徒達が待ってる…いかなければ…」と電波な事を言い捨てて立ち去るの巻!!

キミのハートに…ゴットフィンガー!!

 

 

あらかじめ灯されし恋心

はてなブログさんが掲げる今週のお題は「握ったり、回ったり」だ。

 

つまらない面白いの枠を超えて意味不明になっている。

何かの暗号か、遠回しにポケッターリモンスターリについて語れと言いたいのだろうか?

 

今まではどんなお題が来ても「つまらん事言うとるのぉ」と吐き捨てて無視してきたが、意味が分からないのでツマラナイと言う評価も出来ないと言う状態になっている。

悔しい。これは負けだ。お題を切り捨てるのではなく、背を向ける時が来るとは思わなかった。

僕が3か月放置してる間にこんなに強くなっていたとは…子とはてなブログの成長は目が離せない物だ。

 

まぁ、今更負け犬になる事を気にしても仕方がない。

あらゆる物に負け続けてる人生の汚点にはてなブログも追加されたと言うだけだ。

敗北のシミがまた一つオレの人生と言うシャツをオシャレに彩ってくれるだろう。

 

さて、そんな事は置いといて乙女ゲームの話をしよう。

今までイケメンが好きだイケメンが好きだと吼えておいて乙女ゲームアンジェリークぐらいしかまともにやった事が無かった。

イケメンは観賞用でありイチャイチャする対象じゃないと思っていたし、ポエティックな口説き文句とか言われたらせっかくのイケメンが台無しになってしまうと言うかあんまりイケメンが真顔でシュール系お笑い芸人みたいになるのを見たくなかったからだ。

二次元のイケメンは美大生の卒業制作みたいな何から突っ込めばいいのか分からない口説き方をしてくると言う偏見が僕の中にはある。

 

しかし心配を拗らせた母上からいつ何時「人生は何が役に立つか分からない物だし、一応息子の乙女ゲームの腕前は知っておきたいな」と言われるか分からない以上、語れる乙女ゲームが一つだけと言うのは心許なさ過ぎる。

何か無いかとなんとなく探している所に絵がとても綺麗な「囚われのパルマ」と言う乙女ゲームを見つけたので、よっしゃいっちょイケメンのハートを爆速でゲッチュしたりますかぁ!!と購入に踏み切った。7000円で確定イケメンなのでこれは実質無料。

あんスタくんなら今頃40000円を持っていかれてる。

 

パッケージによると、記憶を失くした状態で離島の施設に軟禁収容されている彼と交流を持つ事になったオレがありのままのオレで彼と接する事で、彼は徐々に心を開き、寄り添ったコミュニケーションをしてくれるようになる、と。

彼の記憶を取り戻す手伝いをしながら、オレだけの彼との恋を体感してくれとの事らしい。

 

徐々に心を開き…とある様に、初期の彼は心を閉ざしまくっているので割とツレない態度を取ってくる為、こちらもありのまま「あぁ?なんだァ…てめぇ…」と思ってしまいそうになるが、よくよく考えたら「実は男」と言う超ド級の嘘を吐きながら仲良くなろうとしているこちらもこちらなので、まずは色々我慢しながら世間話などが出来る状態に持って行ってからが本番だ。

 

しかし、コミュニケーションを取りつつ彼とよき感じに恋に落ちなければならないと思うのだがイマイチうまくいく気がしない。まだ2話目の途中ぐらいなので見切りが早すぎる感じはするが、どうにも恋愛感情を抱けそうにない。

 

と言うのも、まず俺だけの彼ことコイツの収容されている施設があまり人権意識が無いのか実はヤベェ犯罪者だったりするのか分からないが、コイツの部屋がどん引くレベルで殺風景過ぎるのだ。

プレイヤーは彼の部屋を、仕掛けられた三つの監視カメラでコッソリ見る事が出来るのだがマジで何もねぇ。娯楽っぽい物は本が一冊あるだけで、後はベットと棚付机と椅子、トイレとシャワーと言う必要最低限の物がポツポツあるだけなのだ。

こんな部屋で、コイツは知らないとは言え終始カメラで見られながらの生活…哀れ過ぎる…おまけに椅子がすっげぇ固そうなのだ。アルミかスチールか分からないが、座る部分にカーブの一つも付いてない真四角のとにかく固そうな椅子が見れば見る程可哀そうになる。

 

もう気持ちは保護者である。幸いプレイヤーことオレは彼に色々雑貨屋さんで購入した物や島を散策して手に入れた物などを差し入れる事が出来るので、彼の部屋を彩り豊かにしてあげる事が可能との事で、早速チュートリアルでスタンドライトを差し入れた所「ありがとう、無かったから助かる」とお礼を言われた。

本を読みやすくなったそうだ。

不憫…机の上にライトぐらい置いてあげろ、係員!!

次にコップを送ったら再び「ありがとう、無かったから助かる」と言われ、監視カメラでコッソリ部屋を覗くと歯ブラシを入れて活用していた。

今まで歯磨き用のコップの一つも無かったのか…と悲しい気持ちで奴がコップを使ってうがいをしている所を眺めた。

 

後日、コイツがそのコップを使って水を飲んでいる所を目撃してより一層悲しくなった。

歯磨き用とは別のコップを差し入れてあげたいのだが、雑貨屋の奴が全然コップを用意してくれない為に叶わぬ夢となっている。

 

そんな何もない部屋でコイツは小まめに「ちょっと汚れてる…」等と呟いて鏡を雑巾で拭いたり置かれているものなど何もない棚にハタキをかけたりしているので早く掃除のしがいがある部屋にしてあげたいのだが、CDを上げても本を上げてもオシャレな水差しを上げてもなぜかコイツは一向に棚に置く気配が無いので監視カメラで生活を覗き見しながら「棚を使え…」と念を送る日々が続いている。

ついでに雑巾が大分汚れているので新しい雑巾をあげたいし、前途の通り椅子ももうちょっと体が痛くならなそうな物…せめて座布団でも送ってあげたいのだが、雑貨屋が用意しない事には送れないので常に「不憫…」と思いながら監視カメラを眺めると言う優しいサイコパス状態だ。鏡を雑巾で拭くのもどうなのかな…。

 

娯楽に関しても、DSとか送ってあげたかったのだが島に一切用意されて無かったので仕方なくナンプレの雑誌を送ったら「これってマスを埋めなきゃいけないのか?忘れた頃にもう一回やりたいから埋めなかった。楽しかった」と言われ「何…?ここから出られないって思いすぎじゃない…?ってかマジで娯楽な~んにもないの?」と余計に悲しくなる羽目になった。

 

後にCDコンポも送れるようになったので、島にあったクラシック、演歌、アニメソング、ロックのCD4種類を全て送り付けた。雑貨屋の物品を全て買い占めて彼の部屋に送りつけている状況だ。怒られたらオレの拳が唸る準備は出来ている。

しかし、小まめに掃除をするので結構マメな性格なのかな?と思っていたのだが、CDコンポを送った際には台に対して斜めに置くと言う妙な雑さを発揮してきていて「男子」って感じだ。気になるので真っ直ぐ置いて欲しい。

 

こんな感じで完全に保護者の目線に立ってしまっているので「彼との恋を体感」出来るかどうかがとても不安になっている。

それに、今は保護者の目線なのでコイツが可愛くて仕方がないが恋人と見るとどうかな…?と言う点も散見される。

 

まず、土足でベットに上がっている点が嫌だ。施設だからか?とも思ったが、シャワーを浴びた後は暫くパンツ一丁でウロウロしていてその時は裸足である。

土足で歩いた所を裸足で歩かないで欲しい。

CD四種を送った際に、ロックが一番好きだと語った時もその時は好きな曲が出来たんだ!と嬉しい気持ちになったが恋人になると考えると「ロックに傾倒しやがったか…」と言う気持ちにもなる。フェスとかに連れていかれたら困る。

それと、肉じゃがを送った際にスプーンで食べていた所も気になる。

テーブルにご飯とみそ汁、肉じゃがと並べて箸を渡した時「スプーンは?」と聞かれたら百年の恋も冷めてしまいそうだ。

卵焼きを送った際に「味がしない…?」と言い出したので「嘘だろ…食堂のおばさんに作って貰った奴なんだが…おばさん?」と食堂のオバサンに疑心の目を向けていた所、出汁巻き卵だったと発覚した時も正直ちょっと引いた。

出汁の味が分からん奴と同じ食卓を囲めるだろうか?

それとなく卵焼きと言ったら何味か?と聞いたらケチャップと返ってきた。話にならねぇ。

パンツを送った際に、趣味悪いな…と思いつつ送った花柄のパンツの時が一番嬉しそうだったのも引っ掛かる。無地の黒が一番いいと思うのだが…。

あと、歯磨きの仕方が雑だ。

 

これからオレの胸をときめかせてキュン死にさせるような出来事が津波の様に押し寄せてきたとしても土壇場で「でもこいつは…肉じゃがをスプーンで…」と思ってしまう可能性がある。

これではロマンティックなキスなど出来ない。恋は我に返ってはダメなのだ。

ストーリーで恋愛ルートしか用意されていない場合、主人公とオレが分離し置いてけぼりになる可能性もある。この女…花柄のパンツの男にほほを染めてる…となっては僕は主人公をクソ女だなと憎んでしまう未来もあり非常に怖い。

ほぼ初めての乙女ゲーム、まだまだ始まったばかりだが不安は募る一方である。

 

 

 

 

 

 

 

軽い命を賭けて。

はてなブログさんが今回掲げているお題は「あなたにとって「新生活が捗る逸品」って?」だ。

 

今までのふわふわとしたクソみてぇなお題と違ってちゃんと一筆したためる事が出来そうなまともなお題である。

やれば出来んじゃん。

 

そう思ったが、今度は書き手である僕が「特にない」の5文字で終わらせてしまうクソっぷりを披露するだけで終わってしまうので結局今回もお題は使わずじまいになる。

 

はてなブログと僕が噛みあう日は来るのだろうか?

 

さて、いつも虚無と陰に塗れた日記をつらつらと書いているのでたまには陽な話をしたいと思う。

モンスターハンターライズを流行に乗って購入し、仲間()と共に一狩り励んでいる。

自分でも驚きの陽具合だ。陰キャ仲間にこんな姿を見つかったら後ろから撃たれ「あいつは終わった」「キョロ充(笑)」等と言われてしまうので、どんなにかっこよくモンスターを打ち倒したとしても歴史に名を残す事は出来ないのだが、里が守れるなら、それでいい…そう思っている。

 

僕が初めてモンスターハンターに触れたのは高校生ぐらいの時の2Gだ。

当時、急に流行したイメージがあり、モンスターハンターと言う存在を知った時には既に2超えてGだった。

物の名前が覚えられないタイプの人間なので、長い事「ドラゴンハンター」と呼んでいたが、うんこを投げつけてくるゴリラと死闘を繰り広げている内に「ドラゴンハンターではないな」と学び、それからは正式名称を言える様になったと記憶している。

何事も実感を伴わなければ知識として定着しないものだ。

 

敵に近づくのが嫌だと言う舐めた理由でライトボウガンを愛用していたのだが、ぶっちゃけこっちが近距離武器だろうが遠距離武器だろうがモンスターさんには関係ねぇ話なので容赦なく近距離戦を強いられていたような気がするが、頑なにボウガンを捨てなかった。

更に生来の貧乏性をゲームの中でも如何なく発揮し、通常弾レベル1以外の弾を使った事が無いと言うとんでもねぇ地雷ハンターっぷりだったが、幸いな事に一緒に狩りをする友達など一人もいなかった為、事なきを得ていた。

ババコンガ相手に30分前後の激闘を繰り広げ、多分その辺で疲れてやめた気がする。

 

その後、暫く立ってから、確かDSの4辺りをやった。

ネットと言う、この世界でも誰とも仲良くなれなかったら終わりだなと言う空間を見つけ一狩り行こうぜと言う流れになったのだが、結局大して一緒に狩りをせずに終わった。

 

当時は足手まといになるのは嫌だなと言う謙虚さを持っていたため、一人でこつこつ練習していたのだが、ドスランポス相手に55分引き分けを3回繰り返す驚異のクソっぷりを見せ、とてもでは無いが世には出れないと悟ってしまったのだ。

仕方がないのでドスジャギィを100匹倒すなどして遊んでいたが次第にまぁまぁ飽きてやめた。

 

その後、モンハンワールドも購入したはしたのだが、ほぼほぼキャラメイクだけして終わった。

誰とやるでもなく、序盤のモンスター1、2匹を倒してマジで一切の起動をしなくなった。

同じ金額でフルフルフィギュア等を購入した方がまだ建設的だったと言える。

 

この様に、歳を重ねるごとにハンター引退までの時間が短くなると言うお察し具合に今回は買わないだろうと思っていたのだが、なんか一緒にやろうぜみたいな流れになってしまい購入に走った。

買わないだろうと思っていたスイッチライトも一緒に購入したのだが、元々アンジェリーク戦国無双5等をやってみたいなぁと言う気持ちはあったので、まぁ丁度いいきっかけになったと思えば実質無料だ。

更にニンテンドーオンラインだかなんだかに加入すれば無料でスーファミのソフトが色々遊べると言うのだからこれはお得。

スーファミのコントローラーが想像の100倍固く、親指が痛くなって断念したブレスオブファイア2も遊びたい放題だ。

 

そんな訳で、モンスターハンターをやっているのだが、昔と違い「足を引っ張ってはいけない」等と言う謙虚さは消えたし、下手くそだと思われたら恥ずかしいと言う可愛げも失った。

もう何も怖くないので余裕綽綽でパーティープレイとしゃれこみ、まぁ足を引っ張ったり、引っ張ったり…時には足を引っ張ったり、それから足を引っ張ったりしている。

また、足を引っ張ってしまう事もあるが、とても楽しい。

 

それはそれとして、ソロでも多少やらないと純粋に素材が集まらなかったりするので頑張っている。

 

一人で集会所上位行って来るよ!(ふんすふんす)等と自慢げに宣言するが、こっそりと「弱いの来い」みたいな効果を発揮する団子をムシャムシャ食べたりしている。

謙虚さも恥も無い奴がプライドを持っている訳がないので当然だ。

人に頼んで上位にあげて頂いた分際で、まだ上位に辿り着いていない友達の元へ「ふふふ…この上位ハンターの私が手を貸してあげますよ」等とほざきながら助太刀に入り、開始2分で2回死ぬと言う格の違いを見せつけ震え上がらせたりもしている。

 

だって初めて戦うモンスターだったから…。

 

僕が安定して勝てるのは大好きなフルフル相手だけなので、やはり愛が人を強くすると言う事なのかも知れない。陽キャはいつでも真理をついている。

色んなモンスターを愛してあげたい所なのだが、可愛いモンスターがフルフルと、ヨツワ…なんちゃらとか言うカエルを名乗るワニに似た河童と言う訳の分からないモンスターぐらいしかいない為苦戦を強いられている。

 

しかしいつまでもオタオタしていると、ハンターランクの上がった周りが似たようなレベルでつるみだし、再びの置いてけぼり、そっと引退と言ういつものパターンになるのは間違いないので、せっせとモンスターを狩り殺していかなければならない。

孤独を避ける為に野生のモンスターを殺して回るのは多少心が痛むような気がしなくもないが、必要な殺戮なので何も問題は無い。

 

と言うか、無意味に虫を操りスタイリッシュに敵の目の前に移動してブレスに直撃してみたり、何も考えずに戦国無双のモブ弓兵の如く弓を連射した結果気付いたら壁際に追い込まれてテンパったりしている可愛い姿を見れば、モンスターが可哀そうとほざいている彼らも「人間も可哀そう(頭が)守ってあげなきゃ」と思ってくれるに違いないのだ。

 

ゲームの中に限らず、ゲームの外でも手が痛くなったり背中が痛くなったり結構なダメージを受けて可哀そうな事になっている。

今まで気にした事は無かったが、やはりこのクラッシュバンディクーみたいな猫背は治したほうが良いのだろうか…。

戦っている最中も家用のメガネ(かけたまま寝たりする為ハチャメチャに歪んでいる)が下を向いただけで落ちたりするので狩りの最中に「あっ!眼鏡が!!」と言うプロハンターの風上にも置けない真似をしたり、有線LANに対応していないと言うクソ仕様のライトを購入したせいで微妙に回線が安定しない事があり一人だけ突如集会所から追い出されたりとハンター生活の厳しさを味わい続けている。

 

戦闘中に回線が切れた時はてっきり「回線が切れました」とか言われて里に戻される物だとばかり思っていたのだが、まさかの「オフラインの状態で戦闘続行」と言う鬼畜仕様だった。

モンスターも「最初から私とあなたのタイマンでしたが?」みたいな面で普通に攻撃を仕掛けて来るし、マルチプレイの時にはいなかった筈のオトモアイルーも「最初からずっとそばにいましたが?」みたいな顔で戦闘に参加していた。

 

やる気満々のオトモとモンスターには申し訳ないが秒で戦線離脱し、集会所に合流し直した所、ちょうど倒したところだったのでただただ素材を剥ぎ取りにフィールドを駆け抜けると言う、その姿だけ見られたら申し開きのしようも無い寄生ハンターっぷりを晒したりしているが、今日も元気に生きている。

 

やはり人間、命を賭けてモンスターと戦おうと思ったらまずは恥とプライドを捨て、人間をやめる所からなのだ。

モンスターと同じ土俵に上がらなければあんな化け物に勝てるはずもない。

 

華麗なステップと小粋な前転で敵の攻撃を避けなければならないと言うのにいらない荷物を背負っている場合でも無い。

強い武器と防具、回復薬と肉があればそれでいいのだ。

ピエロを待つ日々

このブログを更新しなくなってから一年の月日が経った…。

 

と、思っていたのだが別にそんな事は無かった。

最終更新が去年の6月なので、実質二日も放置していないと言う形になる。

日記と言えば三日坊主が定説なのだが、僕も中々頑張っているな。

 

そういえばこのブログ、タイトルを自由に設定できるらしい。

気付かないで初期設定で始めたのでクソダサタイトルで走り続けているが、今更変える方が恥ずかしいのでこのまま行く。

お母さんが買ってきたお洋服だから恥ずかしくない理論だ。

 

さて、毎度お馴染みはてなブログさんが提示してくるクッソつまんねぇお題だが

「今年、学んでみたいことは?」だそうだ。

 

今聞く?って感じもあるが、それ以前にはてなブログさんにすらこんな事を聞かれてはもう終わりだ。

高速で瞬きを繰り返し「察しろ」とメッセージを伝えるしかない。

 

リアルでこれを聞かれる度に虚無の瞳で「何も…ないんですよ。なぁんにも…」と答える訳にもいかないので

「饅頭鑑定士ですね」

「なめくじ養殖業に興味があって…」

「この身に小宇宙(コスモ)を宿したいんですよ」等と答え、なんとか社会性を保ってきたが、僕が曇りなき眼で語った夢は全て嘘。

崩すまでも無い砂上の楼閣である。

 

先月、誕生日を迎え更に一つ齢を重ねたが、本当に何も変わらない。

マイナーチェンジはちょいちょいしているが、ちょっとしたバグの修正とか新たなバグの発生とか、そのような事を繰り返しているだけなので、もしも僕がソシャゲだったら今頃全人類に飽きられてサ終となっている事だろう。

 

人生に山も谷も無く、一大イベントと言われている結婚など、前提イベントである恋人の確保にすら手をつけていない。

「恋人とか作らないのぉ?」と聞かれては死んだ目で「喪中なので…」と答え切り抜けている。

 

では、仕事に情熱を燃やしているかと言うと、もちろんそんな事も無く毎日どれだけ楽に過ごせるかしか考えていない。

楽に過ごそうとする余り逆に厄介事を引き起こして一人でテンパったりしているが、それも致命傷を負ったりはせずなんとなく解決して終わりだ。

 

じゃあ、皆が憧れるのんびりまったりマイペースライフを歩んでいるかと言うと、別にそんな事もなく、何をするでもない人生を何故か生き急ぎエスカレーターでも足をせっせと動かし時短に努めている。

浮いた時間で何をするかって言うと…何をしているんだろうか…。

分からないが、時間は流れていくのである。

 

湯水の如く時間を無駄にする若人に、瞬きするだけで一年が過ぎていく偉大なる先輩たち(昭和生まれ)がもったいない精神を発動させるのは当然の事であり、どこからともなく恋やら愛やら夢やらを持ち出してはそっとポケットに忍ばせようとしてくる。

その姿は玄関先で急に「これ、お母さんには内緒ね」と言いながら諭吉を握らせて来るババァのように深い愛情に満ちているのだが、何しろ押し付けようとしてくる物がいらない物なので完全に有難迷惑と言う奴だ。

お金だったらもちろん喜んで貰うが…。

 

時間とお金を無駄遣いする方法は知っているが、夢やら恋やらはちょっと使い道が分からないので…ライターを初めて手にしたサルの様に色々いじくり回しては小首を傾げながらそっと地面に置き、改めて宙に吊るされたバナナの取り方を考え始めると言う結果になってしまう。

 

趣味があるから~と言う程に打ち込める趣味がある訳でもないが、日々を退屈に暮らしているかと言われるとそういう訳でもないので「貴方にとって人生とは!」と問われて「ズバリ虚無です!!」と元気よく答える事も出来ない。

 

「わ、分からない…」と、一番盛り下がる答えを弾き出しビールを一口呑んで終わりだ。

 

最悪ツイッターであれば「彼女ほしぃ~」等とほざいて、俺も人並みに恋したいですヨ感をアピールする事で「もしかして幽さんって人間なのでは?」と思って貰うと言う作戦に出る事も出来るが、リアルだと「じゃあその為に何をするか?何をしているか?」と言う方向に話が進んでしまう為、全てをなんとなく終わらせていくしかない。

しかし、人間皆が抱いて産まれてくる斬鉄剣を駆使して全ての話をシャットダウンしては友達も話しかけてくれる人も失い本当に退屈になってしまうので、どうにかちょっとでも面白くなるようにと悪足掻きを繰り返しているのだが、そろそろネタが尽きそうである。

その内諦められて言われなくなる、と言う話をずっと期待して待っていたのだが、よくよく考えたらアレは親等が期待を持って言ってくるから成立するグッドエンドであり、ゴシップを求めるだけの下町スラムの輩共が人の色恋沙汰や、夢(破れる前提)等の酒を美味しく飲むためのツマミを逃す訳が無いのだ。

 

つまり、永遠に戦っていくしかない…。

ちょっと誕生日を迎えてまた一年生き延びたからと言って何もお目出度い事は無く「それでアンタのピッピは?」となるだけなのだ。

実際僕は居酒屋に現れるサケカス共の生活をツマミに楽しくお酒を呑ませて頂いているので貰うだけではだめだよなと言う気持ちは持っている。

与える側にも回らなければ不公平だと思ってはいるのだ。

 

しかし、いつまでもソシャゲガチャと飲酒を反復横跳びする生活をしていても、奴らの退屈を紛らわせる事が出来ないので如何に「自分と言うドブに金を捨てているか」をアピールし、全米が総立ちするパフォーマンスをコンスタントにキメていかなければならないのだが、恋、夢と言った主要武器を完全に捨てている為、丸腰の僕が取れる手段は限られ過ぎている。

 

かと言って、自分探しの旅等と言いだしては本気で正気を疑われてしまうかも知れないし、インドに行こうと思っていると話した瞬間爆笑が起きるならいいが「いよいよか」みたいな反応をされては、こちらもケツまくってガンジス川に飛び込むしかなくなる。

 

ましてや向こうはこちらより長生きしてる玄人たち、不幸ソムリエの先輩である。

つまらねぇ不幸を出した所で、一口食べただけで箸を置かれため息を吐かれてしまう。

ろくに不幸な目にも合わなきゃ痛手も負っていない自分の身がこんな所で裏目に出るとは思わなかった。

やはり人間、小学生の頃に一回ぐらい骨折とかしておくべきなのだろう。

今更気付いた所で後の祭りだが、もしもタイムマシーンがあったら過去に戻って幼き自分に「骨折の一つぐらいしておけ!!」とアドバイスをしてあげたい。

 

してもいない失恋を語り、中島みゆきを歌いながら号泣してもいいのだが、大抵の作り話は上回って来るのが下町スラムのロクデナシ共だ。

まだ本当に失恋をした方が簡単そうだが、失恋をするにはなんと、人を好きにならないといけないのだ。フラれたと失恋したは大きく違うだろうし、そもそも傷ついて不幸な目にあってさえいれば別に失恋している必要も無い。

僕の演技力が覚醒し、居酒屋ごと泥沼に沈めるような悲しみを演出出来ればいいが、絶対笑ってしまうだろう。なるべく辛い目に合わない為にあらゆる事を笑っておく性格がここでも裏目に出ている。

 

手詰まりだ。

俺の人生は…人を楽しませることが出来ない…。

俺の話は人のパズドラをやめさせる力も無い…。

 

無力…でもなんとなく日々楽しいですと言うフワッとした話はアルコールに合わないのである。

カシスオレンジとかには合うかも知れないが、熱燗に合わない。

 

やはり中学生ぐらいの時にまともな恋愛に目覚め、階段から突き落とされたりしておくべきだった。

もしもタイムマシンがあったら過去に戻り思春期の僕に「仕事とか無い内にメンヘラと付き合っておけ!!」とアドバイスをしてやりたい。

 

初めてはてなブログさんのクッソみてぇなお題にちゃんと答えられそうなので、それで〆ておこう。

 

今年、学んでみたい事は、ちょうどいい湯加減で不幸になる方法だ。

 

暴言を取り戻せ

はてなブログさんが掲げる今週のお題は「雨の日も、晴れの日も。」だ。

 

雨の日も、晴れの日も。人は死ぬ。

これ以外何も思い浮かばない。はてなブログを通してこの世の真理に触れて貰いたい。

そういう意味が込められているのだろうか。

夏に向けてはてなブログさんもおかしな方向にアクセルを踏んだ感じがする。

 

まぁはてなブログさんのお題が眠たくなるような奴なのはいつもの事なので今回も華麗にスルーして本題に入ろうと思う。

 

お前ら、武器は研いでいるか?

当然法治国家ジャパンにおいてガチもんの刃を研ぎ、いつ何時でも不届き者を成敗できるように懐にドスを忍ばせると言う行為は厳禁である。

しかし、星の王子様後進国であるジパンクは目に見えない本当に大事なもの、言葉と言うオレ達のチャカを見逃しがちである。

最近なんやかや話題になったような気もするが、話題になっただけで別に「じゃあこうしよう」とはならないだろうからノーカンだ。

 

我々暴言厨は先祖代々受け継がれている暴言と言う名の名刀を愛してやまず、その切り心地を試してはニヤニヤと気色の悪い笑みを浮かべ「今日も俺の暴言の湯加減は最高だったな」とウットリするのが日課であるが、近ごろその試し切りが難しい環境になりがちである。

ご先祖様から受け継いだ技と刃を我々の代で腐らせるわけには行かないが、刃を腐食させようとしている連中はポジティブな奴らと言う所が厄介だ。

 

こちとら紀元前から続く陰キャの一族である。暴言中には愛が分からぬ。

大地を這い、影と踊って暮らしてきた。

けれども陽キャと言う言葉には人一倍敏感であった。

なぜなら陽キャはその溢れ出る行動力と持ち前の心の強さで常に陰キャからあらゆる物を奪い去って来たからだ。

 

目を伏せ、隅に蹲りながらも、我々はボソボソと暴言を吐きつづける事によって心身のバランスを取ってきた。

しかし時が立てば世界も代わり、ポジティブに身を包んだ陽キャ共は平気な顔で「おれってば~陰キャだから~」と鼻を高くしながら語り、影の世界へと土足でズカズカと上り込むようになり、陰キャ陰キャで「我々は市民権を得た」とあらぬ勘違いをする者が出てくるようになり、身の程知らずにも陽の世界に飛び出ては顔面のパーツを中央に寄せながら「やっぱり陰キャには辛いでござるぅ」と陽キャと接する恐怖を紛らわせる為に自分のバックには5万人もの陰キャがついていると主張すると言う恥知らずな行いを繰り返している。

 

結果どうなったか。

暴言が、腐った。

 

ポジティブの前に我々自慢の見えざる武器は通用しない。

それが分かっていたから我々は陰口を叩き続けて来た。

本人に叩き付けたら刃が折れると分かっていたから、影で素振りを繰り返すと言う超絶遠距離攻撃をし続ける事によってなんとか己の形を保ってきていたのだ。

何より我々は心が弱い。とても弱い。

陽キャにおはようと言われたから死と言う「おは死」から一日は始まる。

それでもこの刃だけは穢させないわっ!と必死に作り笑いにも成りきれていない引き攣った面と「うぇっへっふはっおはっふへ…へへへ」と言う不定形言語を駆使し本物の武器を隠してきた。

 

だが、前途の通り時代の変化によって、我々が必死に守ってきた武器はポジティブな奴らに見つかってしまったのだ。

陽の物に触れられた言葉はたちどころに浄化され、もはや人を腐す事が出来なくなってしまったのだ。

綺麗な川に我々は住む事は出来ないと言うのに。

 

それでも「死ね」と「黙れ」の5文字さえ使う事が出来れば我々は生きていける筈だった。

伝家の宝刀、最後の懐刀であった。

しかしそれすらも陽の物の前には無力。「お前もうwwwwほんとwwww死ねよwww」は褒め言葉であるし、吐き捨てるような「死ね」はツンデレの照れ隠し、つまり愛情表現である。

もう我々は人に死を望む事は出来ない。

当然「もう黙れよwww」は陽キャ同士のじゃれ合いであり、「黙れっ!」と言う決死の叫びはツンデレの照れ隠し、つまり愛情表現である。

もう我々は人の口を閉じさせる事は出来ない。

 

この世の全ては愛情表現に通じる…。

「ムリ」と言う拒絶は尊いの同義語にされ、「死」は喜びの最上級表現になった。

「バカ」は元から天才と紙一重であったが、紙一枚程度の境界線、陽キャにとっては無いも同然なので、当然「天才と同じ意味」である。

 

いつだって陽キャに奪われ続ける人生を歩んできた陰キャも、当然抵抗はしてきた。

激しい銃撃戦の末に逆に「天才」を暴言枠に持ってくると言う偉業を成し遂げた、と思っていたのだが未だに「オマエ天才じゃん」が褒め言葉としても使われているのでどちらかと言うと「使わせて頂いている」が正解であり、陽キャのおこぼれを啜って生きている形だ。

 

もはや我々暴言厨のプライドはズタズタである。

それもこれも全ては「期待の裏返し」等とほざいて裏返す必要のない物をなぜか裏返しまくった愚かな先人達のせいでは無いかと思っている。

確かに昔はろくな娯楽もなかっただろうから、シャブを打つか酢豚にパイナップルを入れると言うナイスジョークを繰り出すか期待を裏返すかぐらいしか人生の楽しみが無かったかも知れない。

しかしだからと言って悪戯に期待を裏返し暴言にポジティブな意味を持たされてはこちらの商売あがったりと言う話なのだ。なんてことをしてくれたのか。

期待はそのまま渡せ。暴言と言う人の畑を荒らすなよと過去に戻って説教したい所だが、説教をすると奴らは「期待を裏返されている…」と勘違いするだろうからやはり我々に勝ち目はない。

クソが(そのままの意味)

死ね(愛情表現ではない)

 

この様に注釈をしっかりとつけても「愛情表現じゃないんだからねっ」に自動変換されるシステムにこの世界はなってしまった。

もはや我々の生きていける世界はどこにもない。

 

そもそも見えない物の解釈を奴らの自由にしたのが間違いだった。

あれだけ人間とAIに自由を与えてはならねぇと言ったのに「暴言は相手が暴言と思ったら暴言なんです」と言う幅の広すぎる自由を採用したせいで当然「賞賛は相手が賞賛と受け取ったら賞賛」も適用されるようになってしまった。

 

DVを日課とする最低奴に「何かあるとすぐ暴力を振うゴリラ」と言葉を投げた所で「地球のがん細胞と呼ばれる人間より遥かに上等なゴリラと呼んで貰えた」と思われ目の前でドラミングをされ我々は恐怖に慄くしか出来ないのである。

「化粧してもブス」と言うドストレートな暴言も「この人は私の為を思って言ってくれてるのね…期待に応えないと!!…次はお肌をセラミックにしてみよ」と思われてしまい、やはり我々は己の無力に立ち尽くすと言う結果に終わる。

 

しかし「相手が暴言と思ったら暴言」と言う自由はそれはそれで行使されまくっている為「今日はいい天気だね」と世間話を持ちかけたら「私と会う時に雨が降ってないなんておかしいとでも言いたい訳!!?」と相手を傷つけてしまう可能性もある。

全然そんなつもりは無くても相手がそう思ってしまったのだからそうなのである。

傷つけたい相手に傷一つつける事が出来ず、逆にどうでもいい相手や傷つけたくない相手に誤射を繰り返す暴言厨などいい所が一つも無い。

そんな風に自信を失っている所に陽キャから「そんな事ないよ!誰でもいい所はあるって!」と優しく暴言を吐かれ「まぁお前は例外だけどなって言いたいんだよな!!お前は!!」とキレる羽目になるのも我々の誇りが奪われてしまったから、ひいては陽の者との距離が近くなってしまったからだ。

 

それでも「オマエのかあちゃん出べそ」等と相手では無くその近辺にいる人を狙う事によって巻き込みダメージを狙うと言う手段もあるが、一流の暗殺者はターゲットの心臓を音も無く一突きにして殺すものだ。

相手の心臓が狙えないからと刃を捨て爆弾で無関係な人間を巻き込む等と言うプライドの無いマネは出来ない。

誇りを奪われたからと言って自ら捨てていい訳ではないのだ。

 

今すぐに誇りを取り戻そうと言いたい所だが、陽の者から何かを奪うと言うのは田嶋陽子に男を褒めさせるより難しい。

ここは一つ新しい武器を我々の手で錬成するべきではないか?

陽の者との略奪戦争を子孫まで残すわけには行かないし、子孫が心置きなく震える美しき刃ボーゲンを残してあげるのが我々に出来る数少ない善行である。

作ったそばから奪われるかも知れないが、それはそれ、その時は泣きながら「死ね!」と叫ぼう。

愛情表現だと思われても叫ばなければならない「死ね」が世の中にはあるのだ。