そんなラックに殴られて。

FGOと言うゲームを始めた。

正式名称は多分フェイトグランドオーダーと言う物っぽいのだが、誰もこの正式名称を使わないので、今思い出せた自分を褒め称えてあげたい気持ちで一杯だ。

 

始めたきっかけは…忘れたが、知り合いに誘われてFGOの脱出ゲームに行く羽目になったのが遠因ではあると思う。

元ネタを全く知らないやつを脱出ゲームに誘うと言う自ら難易度を上げていくスタイルに痺れていたのだが、蓋を開けてみると6人パーティーの内、知らないやつが3人、つまり半分を占めると言うストロングスタイルに痺れる×3で心臓麻痺で死ぬ所だった。

 

その際、一人が「んじゃあちょっと初めてみっかぁ」と孫悟空みたいなノリで「強い奴」と戦いに異世界に乗り込んで行ったのだ。

FGOと言うのは、上記の様に自ら首を占める行為を得意とする奴が好んでプレイしている事から分かるように、割合難易度が高いらしく「この辺から難易度がガラッとあがるで」と言うポイントがあり、そこで躓くと思われていたのだが、意気揚々と異世界に乗り込んだソイツは孫悟空も真っ青な快進撃を見せ、軽く脱出ゲームの主役?っぽいオジマンディウスなるイケメンと対面、そのままバリバリとゲームを進め、一ヶ月程で遂に亜種特異点とやらをクリアすると言う快挙を成し遂げ、無事「知らない奴」から「知ってる奴」に霊基再臨した為、「6人中2人が知らない奴のパーティ」と言う、小錦から寺尾へ、ぐらいのクレイジー度の減少に成功した。

 

そんな快進撃をフレンズが見せていても、僕は我関せずを貫き、呑気に2次元イケメンアイドルに1万2千円を注ぎ込んでいたのだが、何かのきっかけでなんかやる羽目になったのである。

わざわざ脱出ゲームが終わった後に。

 

もう記憶が定かでは無いのだが、多分、ソイツが道連れを欲しがったとかそんな感じだとは思う。

 

そんな訳で、イケメンアイドルに囲まれる学園から離れ、カルデアに赴任したのだが、これがビックリするぐらいガチャが渋くて笑っている。心では泣いているのだが。

一応、ソシャゲーに有りがちな序盤は石を一杯あげるよ!みたいなサービスに恵まれ、かれこれ計100連ぐらいはしてる筈なのだが、未だに星5は一つも出ないし、星4もチュートリアルで確定で出る奴を含めて4人しかいないと言うとんでもねぇ人材不足に陥っている。

 

渋い。しかし、星1も2も3も皆なんかしら使い道はあるゲームと言うことだし、っていうか、ワガママ言ってられないので大人しく星3を育てている。愛着も沸いてくる。

初めは「イケメン以外使いたくない!!」と駄々を捏ねていたのだが、6章に入ってからドラクエからペルソナへ…みたいな難易度の上昇を迎えると言う噂にびびり、エウリュアレと言うキャラだけせっせと育てている。

ちなみに「ソイツ」は僕をカルデアに誘い込んだ癖してフレンドにもなってくれない上に、星5二枚抜きした画像や、星4を2枚出した画像等をアップ、「いやぁ、星5(礼装)引けてて羨ましいですわぁ」と煽ってくると言うソロモンからのスカウト待ったなしの人格破綻っぷりを見せつけて来ており、今に見てろよと思っているのだが、僕が30連してやっと手に入れた星4アーチャーを、10連でサクッとゲットしてくると言うラッキーマンパンチを繰り出して来たりして、未だに勝てる目処は立っていない。

糞渋ガチャなのに「おっぱいが欲しい」と言う理由で欲しがっていた不夜キャスなるキャラをピックアップされた訳でもなく引き当てたりしており、羨ましい限りである。おかしい。あいつ、聖杯でも持っているんじゃ無かろうか。

 

弟もこのゲームをやっているらしく「ガチャ渋いよね…」と愚痴ったら「うーん…俺、速攻でジャックザリッパーとシャーロックホームズ来たからよく分かんねぇわ」と煽られ、「トリスタン引けたよ!!」と喜び勇んで報告したら「あぁ、俺も持ってる。育ててねえけど」とマウントを取られると言う踏んだり蹴ったり状態に陥った。カルデアを救う前に僕のメンタルが死ぬかも知れない。

今回も「アシュヴァッターマンとか言うのを引いたぞ!!」と報告したら「あぁ、俺も引いた。でもあいつ弱くね?」とマウントを取られ、喜びを削られた挙げ句「ていうか、新素材必要じゃん。お前育成出来なくね?」と現実を突きつけられると言うコンボを食らい、「もうええわ。知らんわ。」とあんスタを起動した。カルデアに俺の居場所はない。世界なんざ滅べばいい。

 

しかし、可愛そうな事に我が人材不足カルデアに召喚され、その気も無いのに星3縛りで世界救済プレイみたいな糞企画に巻き込まれながらも一生懸命戦ってくれている皆の為にもうちょっと頑張ってみようかと思っている。

 

誠に遺憾ながら、星3縛りが収まりそうにないので、せめて凸数を少しでも稼ぎたいと言う理由でフレンドポイントガチャと言う、無料ガチャみたいなのを回したいのだが、これ「誰かに自分のサポートサーヴァントを選んでもらうとゲット」と言う「金持ちはより金持ちに」みたいな血も涙もないシステムになっている為、あまり回す機会が得られない…と思っていたら、誰かがちょいちょい使ってくれているらしく、一日200ptぐらい手に入る。嬉しい。

弟にフレンドになってもらった際に「どうか連れていってやって欲しい。フレンドポイントが欲しいのじゃ」とお願いしていたので、てっきり弟かと思っていたので「ありがとー!おかげで一杯回せるよ!」とお礼を言ったら「え…?俺じゃねぇけど…」と普通にお願いを無視されていた事が明かされた。どこまでも俺のメンタルに傷がつく。

ちなみに弟は、カルデアティータイムなる礼装を着けているキャラを選んでいるらしい。はぁ~ん…なんそれ持ってへんわ。

 

しかし、だとすれば、ほぼ星3、スキルレベルもほぼ1、聖杯転生もしていない内のサポート達を定期的に連れていって下さっている人は一体誰なのだろうか…。

影ながら僕を支えてくれる足長おじさんがカルデアに…?なんとも不思議な話だが、ありがたい事に代わりはないので、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとう。

 

我が人材不足カルデアにおいて輝く星4の四人は、チュートリアルガチャの確定星4で貰った奴と、自力で引いた3人なのだが、この内の2体は、ホットコーラと言うコーラを温めた飲み物を好んで飲む人と一緒にホットコーラを飲みながらガチャを回したら出てきた奴である。

内一人は50連しても出てこず、グヌヌ…と思いながらも、ホットコーラを前に回したらその一回でパッと出てきてくれた為、ホットコーラの加護により召喚されたサーヴァントであると思っている。

フレポ教だの、5時教だのはもう古い。時代はホットコーラ教である。

皆もどうしても欲しいサーヴァントがいたら、おもむろにホットコーラを温めて見るのをお勧めする。

それでも出ない場合はきっと信仰が足りないのである。「ソイツ」はホットコーラを鼻で笑いながらポコスカとレアサーヴァントバブルを引き起こしているが、「俺はおっぱいを信じている」と曇りのない眼で言い放っていたので、これもまた信仰が成せる技であろう。

ホットコーラは信じたくないなぁ…と言う方は、おっぱいを信じてみてもいいかも知れない。

 

しかし、僕も相当にイケメンを信じている筈なのだが、カス当たりを繰り返し、ホットコーラに負けると言う事は…僕のイケメン愛はホットコーラ愛に負けると言う事になってしまうのだろうか…いや、なってしまうな…。

やはり、上記の理論は却下だ。俺のイケメン愛は負けねぇ。ホットコーラに1万は出せねぇが、イケメンには一括キャッシュ払いだ。

もう一度ホットコーラを前にレアを引き当てたら、膝をついて認めようと思う。

 

これで本当に引いちゃったらどうしよう…。イケメンと心中が今一番マストな選択肢だなと思っているので、僕が死んでいたら全てを察して欲しい。