おいでよ、あんスタ監獄。

あんスタがアニメになる事について主線から大きく外れた一点についてだけ焦点を当ててひたすらに心配をし続けると言うお母さんみたいな事をしてしまったので、今回は話を本題に戻して語ろうと思う。

 

あんスタの本題。それはゲームである。

ゲームをプレイしている人はあまりのアレっぷりに忘れてるかも知れないが、アレは「エンドレスに画面をポチポチ出来るよ」と言う無限枝豆とか無限心太といったガチャガチャで200円とかで売ってるような大変アナログなエンドレス手遊びでは無く、文明の利器、スマートフォンにてプレイするデジタルなゲームなのである。

驚いただろう。僕も今、自分で書いてて驚いた。あれがゲームであると言う説に学会は騒然である。

 

そんな糞つまんねぇ何かをなぜひたすらポチポチするかと言うと、まぁイケメンを手に入れる為であり、ちょっとは面白いゲームにならねぇかなぁと願いつつ頑張っている訳である。音ゲーになると言う話に大いなる期待を寄せているが、あまり期待していると盛大に事故死しそうで怖いのでリリースされるまでこの話は無いと言う体で話を進める。

しかし、祝アニメ化と騒いで皆さんがアニメを楽しめるのは我々がこのポチポチあんスタ監獄に金を貢いできたからであり、まぁ僕はまだ新参なので言うた所で5万ぐらい?しか課金していないので、あまりでかい顔は出来ないのだが、せっかくなのでアニメで興味を持ったお!!と言う転校生見習いの皆さんにもこの監獄学園に入学して貰い、お金を貢いでもらおうと思う。言うなれば、そう、布教である。

あんスタにもスチルとストーリー以外にも良いところはあるんだ。ある筈なんだ。

 

ゲームとも呼べない何かを延々とさせるあんスタであるが、一応LPと呼ばれる30分に1P回復するナンカを使ってライブをこなし、ポイントを貯めようと言うルールがある。これは上限が5であり、2時間半おきに全回復する。と言う前提条件の元、必要ポイント数を割り出したり、予測したりして「どれくらい課金すればいいか」を割り出すと言う電卓をポチポチするゲーム性が一応ある。しかし、電卓ポチポチして計算するのを楽しみたいならヴィーナスブレイブスなるゲームをやった方が遥かに電卓を楽しくポチポチ出来る。まぁ上を見ればキリがないと友也くんも歌っているのでこの件も無かったと言う体で話を進める。

とにかく、2時間半おきに全快してしまうので、無駄を出来る限り減らそうと思うと2時間半おきにゲームを起動しポチポチしなければならない訳で、完全に「赤子の夜泣きかよ」みたいな話になり、ゲーム性があるんだよと言う話をしようと思ったら普通に奴隷みが強くなっただけになってしまった。困ったな。

 

ここはより、ダメそうなゲームと比較してあんスタがさも優れているかの様な錯覚を与えると言う戦法に切り替えるとしよう。これもきっと一つの魔法である。

 

艦隊コレクションと言うゲームをご存じだろうか?艦コレ等と略され、僕はやった事が無いので、ここで適当に語るとプレイヤー様に海の藻屑にされそうであるが、話を聞いてる限り、クソゲーである。人気がすごかった為に色んな所にパクられたっぽいが、その類似品…言うなれば模造刀的な物もクソゲーだと聞いている。

 

しかし、このゲームは、なんか色々資材やらなんやらを計算しながら服役囚みたいな行いをしなければならないらしいので、あんスタよりも遥かにゲーム性があると思う。

それが大きなミステイク。

 

中途半端にゲーム性を入れ込むと無駄に育成やら素材調達やらが大変な事になるのである。つまり、めんどくさいのだ。

楽しい作業とつまらない作業を分けるのは一言で言えばゲーム性なので、あんスタが中途半端に育成だの、組み合わせだのを設けていたら恐らく「やってられっかお」と言う事になっていた。

 

つまり、ひたすらポチポチするだけで適当に貯まっていく素材を使い、金を振り回して手に入れたカードを脳死で強化、属性とか相性とか考えることもなく「ステータスが高いカードで殴ればいい」と言うシンポーイズベストなゲーム性は逆に有りがたいと言う話なのである。頭が悪すぎて逆にいいみたいな訳の分からん話になってきたが、本当にそうなのである。

とにかく、本当にポチポチするだけなので、もう…その、なんだ。潔いのである。

 

まぁ、言うた所でゲームが面白いに越したことはないのでどうにかならんのかと思っていたのだが、ここ最近あんスタ内にミニゲームコーナーが作られた。

収録されたミニゲームは二つで、よくたった二つだけでコーナーを作ろうと思ったなと言う感じであるが、とにかくゲーム性がちょっと出たのである。完全にお遊び要素でプレイした所で何もいい事が無いと言う問題はあるが。

ついでに、最近キンプリとやらとコラボして、そこでもミニゲームが一つ追加された。こちらはプレイすると素材的な物がちゃんと貰える。ノンフィクションであればここで「あんスタ、はじまった」とナレーションがかかる所である。

 

だからプレイしようよ!…と、言いたい所なのだが、残念な事に何も始まっていない。

価値観は人それぞれと言う小学校で習った道徳をかなぐり捨ててあえて断言すると、三つともクソゲーも良いところである。

 

一つはパターン完全固定のシューティングゲーム

一つは画面の右と左を5秒ぐらい交互にポチポチするゲーム。

一つはやたらと自機の当たり判定がでかい弾幕ゲーム。

 

一つ一つの糞さを丁寧に説明していくと、出張クソゲーオブザイヤーみたいになってしまうので割愛するが、まぁ三つともつまらない。

その割りに、手間だけはかかり脳死でポチポチ出来ない為、もしもこれを本編に組み込まれてポイントをゲットしようみたいな話になっていたら、完全に心が折れていたと思う。ひたすらアニメイトでグッズを買い漁り、ピクシブで腐タグを読み耽る生活になっていただろう。

 

そう考えると、このセンスの無さをしっかりと自覚し、全く余計な事をせずに「ポチポチするだけ」と言う一体どんな企画説明が成されたのかてんで想像のつかないゲーム(仮)を堂々とリリースしたその精神、まさに天晴れ、感動した!大胆かつ柔軟に!と言う事になるのである。

 

それにまぁ、絵が綺麗と言うのは本当に大事なポインツであり、ストーリーもよく出来ているので興味を持ったらプレイして損と言うことはないのではないかな、と言う気は普通にしている。ストーリーとスチルを集めるだけなら課金はほぼ必要ない親切設計でもある。

一応、おまけ程度にプロデュースバトルなる物もあり、これは負ける理由が無いのでただ演出に時間を消費されるだけと言う、目玉要素の筈が障害物に。と言う誤算の塊みたいな悪しき遺産であるが、推しをユニットの先頭に設定しておくとデデーンと登場してくれるのでなんかいい気分になれるし、本当に負ける理由が無いので「俺の推し最強やん」と言う気分にも浸れる。

対戦相手はプロデュースコースなるもの毎に固定なので「俺の推しが分裂して戦ってる…」みたいな事になる場合が多々あるが、星5(一番強い)から星1(一番弱い)までランクが設定されている中で、星3までしか出ないと言う幼稚園児向けの難易度になっている為、星4以上の物をトップに設定しておけば「俺の鉄虎の方が格上」と、自らの推しを褒め称えつつ同時に自らの推しにマウントも取れると言う優しいサイコパス的な精神状態にもなれる。

 

語れば語るほど、自らの首が絞まっていく感がすごいが、とにかくアニメで興味を持った人はやるといいんじゃないかなと思う。皆にも、アイドルに出会い頭で顔面を踏まれて気絶すると言うプロセスを体験してほしいし、踏まれないと始まらない。

顔面を踏まれた事がない奴はこのシマじゃモグリなのである。

 

坂本真綾も「転校生役」が決まったからと言って、まだ俺たちの仲間ではない。

小野友樹に顔面を踏まれてからが、本番だ。

ちゃんと顔面を踏まれるのを確認したら、仲間として杯を交わしてやろうと思う。